患者さんとそのご家族へ

病気のお話

病気のお話

腎臓病

腎臓病は、腎臓の糸球体や尿細管が冒されることで、腎臓の働きが悪くなる病気です。学校検尿が腎炎などの早期発見のための有効な手段です。

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循環器疾患、不整脈

循環器・不整脈グループは胎児・新生児を含むすべての心臓病と不整脈に対応しています。胎児心臓病は地域のネットワークを生かし早期発見に努めております。

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先天性心疾患の出生前診断

生まれながらに心臓に病気のある状態です。先天性心疾患は100人に1人の割合で生まれてきます。けっしてめずらしい病気ではありません。

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成人期を迎えた先天性心疾患

先天性心疾患の治療成績は飛躍的に向上しました。このため、小児期に先天性心疾患の手術を受けて成人期を迎える患者様が年々増加しています。

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NICU

NICU(新生児集中治療室)では早産児や、手術が必要な病気を持つ新生児を24時間体制で診療します。新生児をみるためだけに小児科医が24時間勤務しています。

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急性白血病

小児急性白血病は、急性リンパ性白血病が80%を占め、残りが急性骨髄性白血病です。血液のがんですが、どうして発症するかについては不明です。

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起立性調節障害

立ち眩みやめまいを主症状とする自律神経失調症の一つです。立ち上がる際の脳への血流の自動調節機能の破綻が主な原因と考えられています。

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低身長症

他のお子さんに比べてかなり身長が低いことですが、医学的には、同性・同年齢の子に比べて背が低い、あるいは年間成長速度がとても遅いことになります。

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食物アレルギー

食物アレルギーとは、原因となる食べ物を食べることで体に困った症状が起きる病気です。多くは食べて5〜30分程度で症状が出始めます。

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思春期早発症

二次性徴の発来は、女子では10歳頃、男子では12歳頃よりはっきりしてきますが、それが2〜3年程度早く始まってしまうことで、最近増加傾向がみられます。

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てんかん

けいれん発作を繰り返す脳の病気の総称です。診断には発作症状の詳細な問診(または動画)がもっとも重要ですが、脳波検査も不可欠です。

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不登校

中学生の不登校は、平成23年度以降は36~38人に1人の率で推移しています。 しかし、不登校に至る原因は個々人によって千差万別です。

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"子どもの医療体験"のお話

「チャイルド・ライフ」とは?

医療は、大人の都合で動いています。

医療の世界に入ってしまうと、子どもは自分のことなのに自分で決められず、不本意な苦痛を強いられることも多いのです。
チャイルド・ライフとは、そうした子どもにとって、医療体験が、少しでも痛くない、怖くない、楽しいものになるように子どもの目線に立って支えようとする考え方のことを言います。
1950年代から医療を受ける子どもへの心理社会的な影響が注目されるようになり、北米を中心に普及が進んできました。

CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)とは?

チャイルド・ライフの考え方のもと、実際に子どものサポートを担う医療スタッフです。
Child Life Specialistの頭文字から、“CLS”とも呼ばれます。

主に北米の大学院に設置されているチャイルド・ライフ専門課程を専攻し、実習、研修、インターンシップを経験したのち資格認定試験に合格するとCLSとして認定されます。
認定後も専門職としての知識、技術、そして価値観を維持するため、再研修、または再試験により認定を更新していく必要があります。

1970年代まではそれぞれの病院が独自に育成してきたCLSですが、1986年には正式な認定制度が発足、1989年には国連で「子どもの権利条約」が採択され、CLSは医療を受ける子どもの権利を擁護する職種として急速に発展しました。

詳しくはこちら↓

CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)

CLSが行っていること

子どものニーズに即した遊び

子どものニーズに即した遊び

安心感を得たり、感情を吐き出したり、苦痛を和らげたり、医療への理解を深めたり・・・、病院でも子どもは遊びを通して様々な力を発揮します。
その遊びの種類にも感覚を刺激する遊び、意識を集中させる遊び、能動的に表現する遊びなど、様々にありCLSはひとりひとりの子どもに合わせて必要なとき、必要なだけ適切な遊びをアレンジします。

>子どものニーズに即した遊び

病気そのものや治療の進め方に対する心の準備

病気の診断を行うのも、治療の方法を決めるのも、まわりの大人です。
しかし、子どもも子どもなりに自身の状況を理解して納得しておく必要があります。子どもの気持ちに即して、話したり、聴いたり、ときには写真や模型を用いたりして、子どもが疑問や誤解に混乱することがないようサポートします。

>子どものニーズに即した遊び

検査や処置に対する心の準備

初めて見る物、初めて会う人、見慣れない道具、機械に、新しい体験・・・、そんな病院のなかで、子どもは医療に出会います。
どんなところへ行くのか、どんな人に出会うのか、どんなことをするのかなど前もって知っておくことで、また、そのときの対策を考えたり作戦を立てたり予行演習をしたりすることで、少しでも緊張や興奮を和らげられるようサポートします。

>子どものニーズに即した遊び

検査中や処置中の支援

苦痛や負担を伴いがちな医療行為の最中にあっても、ずっと子どもの隣りにいて子どもに見えるもの、聞こえるもの、感じられるものをコントロールしながら、それぞれの状況に応じ子どもが一人ぼっちにならないように、子どもの頭のなかが不安や恐怖でいっぱいにならないようにお手伝いします。

>子どものニーズに即した遊び

子どもを囲む環境の調整

病院では、“子どもが医療に臨むこと”よりも、“医療者が医療を施すこと”のほうが優先されがちです。
そのせいで、“手術室の前で待たされる時間”、“あちこちに痛そうなものが見える空間”というような、子どもには耐えがたい環境が出来上がってしまうのです。
医療者には見慣れた景色を子どもの視点から捉えなおし、子どものための時間や空間を提案することもCLSの役割です。

 

CLSからお父さん・お母さんへ ~子どもを病院へ連れて行くときのヒント~(PDF)

※ご家族へのお願い

CLSは人員が限られており、病院を訪れるすべての子どもたちに出会える体制には至っておりません。ご理解いただけますようお願い致します。
なお、当科では検査や処置を理解しはじめる4~5歳以上の子どもが、腎生検、心臓カテーテル検査、骨髄検査など、特に不安が高まりがちな検査や処置を行う場合には、優先的にCLSがサポートを行うことになっていますが、予定された日時や場所によっては他の予定と重なり、CLSが不在となることもあります。
そのため「僕(私)のところにだけCLSが来てくれない」ということも起こりえます。
CLSによるサポートを希望される方は、予定を立てられる際にあらかじめ主治医にご相談ください。

CLSの紹介

上田 素子

Motoko Ueda

上田 素子

病院では医師、看護師、技師、療法士など、様々な医療を担う人たちが働いています。
どの人も、うまく検査や治療を施して子どもたちが少しでも気持ち良く過ごせるよう力を尽くしています。
それでも医療環境のなかにおかれた子どもたちには、痛いことに腹が立ったり分からないことを不安に思ったり、いつもと違う環境が嫌になったりと様々な感情が湧いてきます。
そうしたときに遊んだり喋ったりすることによって、子ども自身が苦痛や負担を減らせるよう手助けする人がチャイルド・ライフ・スペシャリストです。
病院が子どもにとって少しでも痛くない、怖くない、楽しいものになるよう他のスタッフと協力しながら、出来る限りのサポートをしたいと思います。


近畿大学医学部 小児科学教室

〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2

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内線 3535