研究室の紹介

各診療部門の案内

循環器部門

Division of Cardiology

資料

■「胎児期に診断された心疾患の実態、転帰、予後を解明するためのレジストリ研究」に関する情報開示

■「日本における胎児心筋ストレインの基準値作成のための多機関共同研究」に関する情報開示

■メンバー

 

稲村 昇(准教授)
丸谷 怜(講師)
高田のり(助教)
上嶋和史(助教)
草野信義(助教)
益海英樹(助教)
西 孝輔(国内留学中)

■基本情報

 

循環器グループは胎児・新生児を含むすべての心臓病と不整脈に対応しています。
胎児心臓病は地域のネットワークを生かし早期発見に努めております。
年間300件の胎児心エコー検査と地域の産科医院を回線でつないで胎児心臓病の遠隔診断を年間400件行っています。
胎児不整脈の胎児治療も行っています。

新生児心臓病は24時間対応しております。カテーテル検査・治療は新生児期から行っております。
外科手術の必要な症例、緊急対応を要する症例も心臓血管外科医とともに迅速に対応しております。
川崎病の診療は病気の発症時より対応し、後遺症にも外科治療を含め専門的に長期にわたって対応します。

検診などで見つかった心臓病は外来紹介を受けその日のうちに説明いたします。
おとなになっても専門の成人先天性心疾患外来で各科と協力し、途切れない医療を提供しております。

■心臓病のお子さんを育てることはご両親だけでは難しいことがあります。

 

私たち循環器部門はいつもご両親の側に立って“心をよせる”医療を大切にしております。
大学病院の小児科として、どんな時にでも対応いたします。診察や入院は365日、24時間可能です。

■主な疾患と関連した研究実績についてのご紹介

あらゆる先天性心疾患はもちろん、以下のような診療や研究に力をいれています。

 

○ 胎児心疾患の遠隔診断

先天性心疾患(生まれつき心臓や血管の一部に病気があること)の中には、出生後に病状が悪化することがあります。
出生前に見つけて専門施設で管理することができれば、重症化する前に治療を開始することが可能です。
先天性心疾患は軽症を含めると100の妊娠に1人の頻度で生まれてきます。出生後に、NICUに入院し集中的な治療をおこなったり、手術が必要となる重症な先天性心疾患は1000の妊娠に4人の頻度で生まれてきます。
妊婦検診でも胎児の心臓は調べられていますが、中には妊婦検診で見つかりにくい疾患もあり、胎児の心臓に精通した医師(専門医)による検査が必要です。
当科では胎児心エコー認証医による胎児心エコー外来を行っています。
また、産院や胎児診断施設などから胎児心エコー検査の画像が当施設に送られ、専門医が診断を行う「遠隔診断」を行っています。
専門医が都市部に集中している日本の現状がありますが、遠隔診断を行うことで専門医が近くにいない地域でも同等の胎児心臓診断を受けることができます。

遠隔診断のシステムは、まず産院などで施行したスクリーニング検査からデータを取得します。

このデータをVPN光回線を通して当施設へ転送し、転送された画像は、画像解析装置(View PALシステム)で再構築され専門医が診断を行います。(図1)
遠隔診断で、先天性心疾患を指摘した場合は、実際に当科の胎児心エコー外来に来院して頂き、認証医が精査を行います。

産院や胎児診断施設で取得するデータは、新しい胎児心エコー法のSpatiotemporal image correlation(STIC法)を用いています。(図2)

STIC法とは、撮影者は実際にはプロ―ブを置いて胎児の心臓の1断面を描出するだけで、自動的にスキャンを行い、断面像周囲を立体的に動画として取り込むことができます。

画像の取り込み時間は5秒から15秒間程度で、胎児心拍にすると10~40心拍程度撮影するだけで4D画像が構成され、心臓の情報を塊としてとらえることができます。

さらにView PALシステムで再構築することで、専門医が診断する際に任意の断面を見返すことができるので、診断の精度が上がると言われています。(図3)
当科では胎児心臓遠隔診断、胎児心エコー外来を積極的に行っております。
診断がついた際には、出生後に予測される状態と治療法、手術の時期やその方法、将来的にどのような生活が予想されるかなど、丁寧にご説明しております。
胎児心臓診断や遠隔診断をご希望される御家族や御施設は、気軽にご相談ください。

 

○ 先天性心疾患のカテーテル治療

先天性心疾患には出生直後より治療介入を必要とする重症な先天性心疾患と、就学時の心臓検診で見つかる比較的病状の落ち着いた先天性心疾患があります。
出生直後より治療介入を必要とする重症な先天性心疾患は胎児診断能力を高めることで地域医療に貢献できるよう努力しています。
一方、比較的病状の落ち着いた先天性心疾患はできる限り侵襲の少ない治療法が選択されるようになってきました。当院ではあらゆる先天性心疾患に関するカテーテル治療に対応しております。

特に、心房中隔欠損、動脈管開存に対するカテーテル治療も循環器内科とも協力し、積極的に行っています。
これまで手術でなければ治らなかった心房中隔欠損は閉鎖栓による治療も可能となりました。
傷口の問題もなくなり、入院日数も大幅に少なくなりました。
動脈管については、成人はもちろん、新生児は体重が3kgあればカテーテル治療が可能で、従来のコイルによる閉鎖に加え閉鎖栓を使用した治療ができるようになりました。
また、先天性心疾患の手術後に起こる問題もできる限りカテーテル治療で対応しております。

 

○ 川崎病後遺症(冠動脈瘤など)

川崎病は、4歳以下の乳幼児に好発する、原因不明の病気で、発熱、目の充血、唇や舌の赤み、発疹、手足の赤み、首のリンパ節の腫れなどの症状を引き起こします(急性期の症状)。病気の本体は全身の細い動脈の炎症で、中でも、「冠動脈(冠状動脈)」という、心臓に酸素や栄養を与えている血管がダメージを受けます。
急性期の症状や血管炎は、大量ガンマグロブリン療法などの治療により改善しますが、そのうちの2%程度の方は、冠動脈に後遺症を残します。

川崎病の冠動脈後遺症は、急性期にダメージを受けた部分がもろくなり、ひろがることで形成されます。このようにして冠動脈が「瘤(こぶ)」のようにひろがった状態を、「冠動脈瘤」と呼びます。冠動脈瘤には、いろいろなサイズがあります。
小さな、もしくは中等度の大きさの冠動脈瘤では、発症から1~2年以内に、元の太さに戻ることが多いといわれています。
これを「退縮」と呼びますが、正常化したわけではなく、傷ついた冠動脈をもとに戻そうとして起こります。
この部分は、正常の冠動脈とは違う細胞で構成されており、今後狭くなってくる可能性があります。

退縮が起きなかった小~中等度の冠動脈瘤や大きな冠動脈瘤でも、瘤は残りますが、「退縮」と同様の反応が起きます。そのため、今後狭くなる可能性があります。また、瘤の部分で血液の「よどみ」ができ、血栓ができてしまう可能性があります。 これらのように、冠動脈が狭くなったり、瘤の中でできた血栓が詰まってしまうことで、心臓に十分な栄養や酸素が送られない、「狭心症」や「心筋梗塞」が起こってしまいます。通常、狭心症や心筋梗塞は50歳以上に多いといわれていますが、川崎病冠動脈後遺症が原因となって起こるものは、より若年で発症します。

川崎病冠動脈後遺症は形態の異常を治すことはできませんが、このような心臓の問題が起こらないように、注意深い観察が重要です。
川崎病冠動脈後遺症と診断された方は、心臓超音波検査やCT、カテーテル検査といった定期的な検査を行ったり、狭心症や心筋梗塞の予防に、アスピリンやワルファリンといった血液をサラサラにする薬を飲んでもらったり、血流に問題が起きてしまった場合は、バイパス手術(他の血管を冠動脈につなぐ)などを行います。

また、近年の報告では、「川崎病冠動脈後遺症」と診断されなかった方でも、のちに冠動脈に変化が出てくる場合があるといわれています。
過去に川崎病に罹患し、川崎病冠動脈後遺症と診断されたものの通院ができなくなった方や、川崎病冠動脈後遺症と診断されなかったものの不安のある方は、一度遠慮なくご相談ください。
小児期に発症する川崎病は通常の治療では高熱が下がらない例があり、冠動脈瘤の合併も問題になります。

 

○ 小心臓症候群の病態解明

● 研究の経緯

我々、小児科医が日々診療している中で、胸部X線撮影を行うと、下図1のように胸の幅に対する心陰影の幅(心胸郭比と言います)が小さい「小心臓」を時折、見かけます。
心胸郭比が42%未満のことを「小心臓」と定義していますが、「小心臓」を有する児の中に、頭痛・めまい・立ちくらみなどの循環器症状を共通して認めることがしばしばあり、「小心臓症候群」と呼ばれています。
症状がひどい場合には、不登校の原因になったりもします。

小心臓症候群に関する過去の研究では、心臓が小さいことにより、左心室から全身に送られる血液量が少ないこと(低心拍出状態)が症状の原因であると、考察されています。
 今回、我々は、これまでの研究が心臓超音波検査を用いた研究であったのとは異なり、心臓MRIを用いて、心臓を立体的に評価することで、より詳細な解明を行いました。(下図3)

● 研究結果

これまでの研究結果と同様に、全身に送られる血液量が少ないことが分かりました。また、それと同時に、右心室から肺に送られる血液量が少ないことや、症状の重症度には右心室の収縮力が関与している可能性が新しく示唆されました。

● 今後の展望

今回の研究からは、小心臓症候群には循環器的な病態が関与している可能性が示唆されました。
小心臓症候群の子供たちは、症状の観点から精神的な問題や自律神経の問題として診られていました。
しかし、本研究からも循環器的な問題を有している可能性もあり、その観点からも今後の治療法を考えていく必要があると考えています。

お困りの患者さん、お子様がいらっしゃれば、一度ご相談ください。

○ 研究発表(最近3年間)

【2021年】

1.第27回日本胎児心臓病学会(仙台)2021.02.26-27

口演:松原弥生、稲村 昇 抗 SS-A 抗体陽性妊婦における房室伝導時間 (AV 時間 ) スクリーニングの検討
講演:町田めぐみ、稲村 昇 妊娠 12-20 週胎児心筋における 24 分割 Sphericity index(SI) と Fractional shortening(FS)

2.第124回日本小児科学会(京都)2021.04.16-18

口演:稲村 昇 稀なCircular shuntを呈した肺動脈欠損症候群

3.第13回近畿胎児心臓病研究会 2021.06.08

講演:稲村 昇 症例提示 大動脈縮窄

4.第57回日本小児循環器学会(奈良)2021.07.09-11

口演:高田のり 稀なCircular shuntを呈した肺動脈欠損症候群
口演:草野信義 An infant case of acute myocardial infarction with giant coronary aneurysms 2 months after suffering from Kawasaki disease

5.第4回関西小児カテーテル治療懇話会 2021.07.09-11

口演:丸谷 怜:AMPLATZERTM Duct OccluderⅡを用いた動脈管開存に対するカテーテル治療の経験

6.第232回大阪小児科学会 2021.12.04

口演:益海英樹,丸谷 怜,草野信義,上嶋和史,髙田のり,杉本圭相, 稲村 昇,水谷一輝AMPLATZERTM Duct OccluderⅡを用いた動脈管開存に対するカテーテル治療の経験

7.第74回大阪小児循環器談話会 2021.12.18

口演:草野信義: 罹患後2か月で急性心筋梗塞を発症した川崎病巨大冠動脈瘤の1幼児例~CABGの適応範囲に関する議論~

【2020年】

8.第22回日本成人性心疾患学会(東京)2020.1.18

口演:丸谷 怜 肺動脈の瘤状変化を来したファロー四徴術後の成人例
口演:丸谷 怜 腹水貯留で発見された集学的治療を要した子宮体癌とEbstein病の成人例

9.第123回日本小児科学会(神戸)2020.8.21

口演:西 孝輔 小心臓症候群における左右心パフォーマンス
口演:山下雄平 膜様部中隔瘤による右室流出路狭窄を呈した心室中隔欠損の一例

10.小児循環器学会(京都)2020.11.22

講演:稲村 昇:胎児心機能評価―最新のシステムを含めて―

11.第93回日本超音波医学会(宮城)2020.12.1

講演:稲村 昇:一歩進んだ胎児心エコー検査

【2019年】

12.第55回日本小児循環器学会総会・学術集会.2019

講演:稲村 昇:胎児心エコー検査ガイドライン改定のポイント

13.第25回日本胎児心臓病学会(大阪)2019.2.15

口演:高田のり. 胎児診断した重複大動脈弓3例の期間断面積と血管輪断面積比率について

14.南大阪小児疾患研究会 2019.2.23

口演:西 孝輔:CRP陰性化までに長期間を要したくすぶり型川崎病の1乳児例―自験例を含めた検討

15.近畿川崎病研究会 2019.3.2

口演:西 孝輔:川崎病冠動脈病変の心エコー分類「A-1,2」患児における経過観察

16.第32回近畿小児科学会(京都)2019.3.17

口演:上嶋 和史: 9歳発症の冠攣縮性狭心症の男児例

17.第122回日本小児科学会(金沢)2019.4.19

口演:高田のり. 僧帽弁逆流を契機に発見できなかった左冠動脈口閉鎖の1女児例
ポスター:西 孝輔. 川崎病冠動脈病変の心エコー分類「A-1」患児における経過観察期間の検討
ポスター:上嶋 和史. 学校検診で発見された大動脈縮窄症の11歳男児例

18.近大医学会 2019.6.19

口演:上嶋 和史: 当院における成人先天性心疾患診療の現状

19.小児循環器学会(札幌)2019.6.27

講演:稲村 昇:胎児心エコー検査ガイドライン改定版
口演:丸谷 怜:当院における成人先天性心疾患診療の現状
ポスター:高田のり:胎児重複大動脈弓7例の検討
ポスター:西 孝輔:MRIから視る心エコーによるPR評価
ポスター:上嶋和史:9歳発症の冠攣縮性狭心症の男児例

20.第3回関西小児カテーテル治療懇話会 2019.8.31

口演:丸谷 怜:緊急的に動脈管ステント留置を施行したTGAタイプの左室型単心室の一例

21.Isuog (ベルリン) 2019.10.12

ポスター:Takada N: Investigation of 7 cases of fetal double aortic arch
ポスター:Inamura N: Fetal 24-segment sphericity index between 12-19 weeks of gestation
ポスター:Inamura N: Telediagnosis of the double aortic arch using STIC

22.第39回日本川崎病学会(東京)2019.10.25

ポスター:益海英樹:当院で最近10年間に経験した川崎病巨大冠動脈瘤9例の検討

23.日本超音波医学会関西地方会(大阪)2019.10.26

口演:稲村 昇:妊娠12-19週胎児心筋における24分割 Sphericity index

24.第17回日本胎児治療学会

口演:高田のり:稀なCircular shuntを呈した肺動脈欠損の1例

【論文(最近5年)】

  1. Keita Terui, Taizo Furukawa, Kouji Nagata, Masahiro Hayakawa, Hiroomi Okuyama, Shoichiro Amari, Akiko Yokoi, Kouji Masumoto, Masaya Yamoto, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Katsuaki Toyoshima, Keiichi Uchida, Manabu Okawada, Yasunori Sato, Noriaki Usui. Best pre-ductal PaO2 prior to extracorporeal membrane oxygenation as predictor of mortality in patients with congenital diaphragmatic hernia: a retrospective analysis of a Japanese database. Pediatric surgery international 2021.37:1667-1673.
  2. Yoko Kawanishi, Masayuki Endo, Noriaki Usui, Kouji Nagata, Keita Terui, Masahiro Hayakawa, Shoichiro Amari, Kouji Masumoto, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Naoto Urushihara, Katsuaki Toyoshima, Keiichi Uchida, Taizo Furukawa, Manabu Okawada, Akiko Yokoi, Tomoaki Taguch, Hiroomi Okuyama. Optimal timing of delivery for pregnancies with prenatally diagnosed congenital diaphragmatic hernia: a propensity-score analysis using the inverse probability of treatment weighting. Journal of Perinatology 2021.41:1893-1900.
  3. Manabu Okawada, Satoko Ohfuji, Masaya Yamoto, Naoto Urushihara, Keita Terui, Kouji Nagata, Tomoaki Taguchi, Masahiro Hayakawa, Shoichirou Amari, Kouji Masumoto, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Katsuaki Toyoshima, Mikihiro Inoue, Taizo Furukawa, Akiko Yokoi, Yutaka Kanamori, Noriaki Usui, Yuko Tazuke, Ryuta Saka, Hiroomi Okuyam. Thoracoscopic repair of congenital diaphragmatic hernia in neonates: findings of a multicenter study in Japan. Surgery today 2021.51:1694-1702
  4. Masaya Yamoto, Satoko Ohfuji, Naoto Urushihara, Keita Terui, Kouji Nagata, Tomoaki Taguchi, Masahiro Hayakawa, Shoichiro Amari, Kouji Masumoto, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Katsuaki Toyoshima · Keiichi Uchida · Taizo Furukawa · Manabu Okawada · Akiko Yokoi ·Yukata Kanamori · Noriaki Usui · Yuko Tazuke · Ryuta Saka17 · Hiroomi Okuyama on behalf of Japanese Congenital Diaphragmatic Hernia Study Group. Optimal timing of surgery in infants with prenatally diagnosed isolated left‑sided congenital diaphragmatic hernia: a multicenter,cohort study in Japan. Surgery today 2021. 51:880-890.
  5. Makiko Fuyuki, Noriaki Usui, Tomoaki Taguchi, Masahiro Hayakawa, Kouji Masumoto, Yutaka Kanamori, Shoichiro Amari, Masaya Yamoto, Naoto Urushihara, Noboru Inamura, Akiko Yokoi, Manabu Okawada, Tadaharu Okazaki, Katsuaki Toyoshima, Taizo Furukawa, Keita Terui, Satoko Ohfuji, Yuko Tazuke, Keiichi Uchida, and Hiroomi Okuyama. Prognosis of conventional vs. high-frequency ventilation for congenital diaphragmatic hernia: A retrospective cohort study. Journal of Perinatology 2021.41:814-823.
  6. Noboru Inamura, Nori Takada, Satoshi Marutani. The Prenatal Diagnosis of a Rare Circular Shunt with Absent Pulmonary Valve Syndrome. Journal of Clinical Ultrasounds 2021 Jun 16; doi: 10.1002/jcu.23031.16:
  7. Tomohiko Tanaka, Noboru Inamura, Yukiko Kawazu, Futoshi Kayatani. A rapid and easy objective evaluation of the three-vessel view to enhance diagnostic confidence in fetal echocardiography. Jouranal of Fetal Medicine 2021.in press
  8. Nori Takada, Satoshi Marutani, Kazushi Ueshima, Kousuke Nishi, Keisuke Sugimoto, Noboru Inamura. A case of atresia of left coronary artery ostium with rare myocardial scintigraphy findings. Journal of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 2021.5:7-11.
  9. Nori Takada. A case of atresia of left coronary artery ostium with rare myocardial scintigraphy findings. Journal of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 2021;5:7-11.
  10. Noboru Inamura, Takeshi Taniguchi, Nori Takada. The telediagnosis of double aortic arch using spatio-temporal image correlation. Echocardiography 2021.38:1081-1083.
  11. 1Keita Terui, Kouji Nagata, Masahiro Hayakawa, Hiroomi Okuyama, Shoichirou Amari, Akiko Yokoi, Kouji Masumoto, Naoto Urushihara, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Katsuaki Toyoshima, Keiichi Uchida, Taizo Furukawa, Manabu Okawada, Yasunori Sato, Noriaki Usui. Novel Risk Score for Fetuses with Congenital Diaphragmatic Hernia Based on Ultrasound Findings.Eur J Pediatr Surg 2020.30:51-58.
  12. Kazunori Masahata, Noriaki Usui, Kouji Nagata, Keita Terui, Masahiro Hayakawa, Shoichiro Amari, Kouji Masumoto, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Naoto Urushihara, Katsuaki Toyoshima, Keiichi Uchida, Taizo Furukawa, Manabu Okawada, Akiko Yokoi, Hiroomi Okuyama & Tomoaki Taguchi. Risk factors for pneumothorax associated with isolated congenital diaphragmatic hernia: results of a Japanese multicenter study.-Analysis with cardiac MRI -. Pediatric Surgery International 2020.36:669-677.
  13. Kazunori Masahata, Noriaki Usui, Kouji Nagata, Keita Terui, Masahiro Hayakawa, Shoichiro Amari, Kouji Masumoto, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Naoto Urushihara, Katsuaki Toyoshima, Keiichi Uchida, Taizo Furukawa, Manabu Okawada, Akiko Yokoi, Hiroomi Okuyama, Tomoaki Taguchi. Risk factors for pneumothorax associated with isolated congenital diaphragmatic hernia: results of a Japanese multicenter study. Pediatric surgery international. 2020 Apr 28; doi: 10.1007/s00383-020-04659-3.
  14. Noboru Inamura, Takeshi Taniguchi, Tatsumi Yamada, Tomohiko Tanaka, Ken Watanabe, Ken Kumagaya, Yoichiro Ishii, Tsubura Ishii, George Hayashi, Nobuko Shiono, Tomoaki Ikeda. The Evaluation of Fetal Cardiac Remote Screening in the Second Trimester of Pregnancy Using the Spatio-Temporal Image Correlation Method. Pediatric cardiology. 2020 Apr 23; doi: 10.1007/s00246-020-02346-7.
  15. Makiko Fuyuki 1 2, Noriaki Usui 3, Tomoaki Taguchi 4, Masahiro Hayakawa 5, Kouji Masumoto 6, Yutaka Kanamori 7, Shoichiro Amari 8, Masaya Yamoto 9, Naoto Urushihara 9, Noboru Inamura 10, Akiko Yokoi 11, Manabu Okawada 12, Tadaharu Okazaki 12 13, Katsuaki Toyoshima 14, Taizou Furukawa 15, Keita Terui 16, Satoko Ohfuji 17, Yuko Tazuke 18, Keiichi Uchida 19, Hiroomi Okuyama 18, Japanese Congenital Diaphragmatic Hernia Study Group. Prognosis of conventional vs. high-frequency ventilation for congenital diaphragmatic hernia: a retrospective cohort study. J Perinatol. 2020. Nov 11 doi: 10.1038/s41372-020-00833-6. Online ahead of print.
  16. Masaya Yamoto, Satoko Ohfuji, Naoto Urushihara, Keita Terui, Kouji Nagata, Tomoaki Taguchi, Masahiro Hayakawa, Shoichiro Amari, Kouji Masumoto, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Katsuaki Toyoshima, Keiichi Uchida, Taizo Furukawa, Manabu Okawada, Akiko Yokoi, Yukata Kanamori, Noriaki Usui, Yuko Tazuke, Ryuta Saka, Hiroomi Okuyama. Optimal timing of surgery in infants with prenatally diagnosed isolated left-sided congenital diaphragmatic hernia: a multicenter, cohort study in Japan..Surgery today. 2020 Oct 10; doi: 10.1007/s00595-020-02156-7.
  17. Keita Terui, Kouji Nagata, Masahiro Hayakawa, Hiroomi Okuyama, Shoichirou Amari, Akiko Yokoi, Kouji Masumoto, Naoto Urushihara, Tadaharu Okazaki, Noboru Inamura, Katsuaki Toyoshima, Keiichi Uchida, Taizo Furukawa, Manabu Okawada, Yasunori Sato, Noriaki Usui.Novel Risk Score for Fetuses with Congenital Diaphragmatic Hernia Based on Ultrasound Findings.European journal of pediatric surgery : 2020 Feb;30(1);51-58. doi: .1055/s0039-]1698768.
  18. Noboru Inamura. Dynamic Slow-Motion Display in the Diagnosis of Functional Pulmonary Atresia in Fetal Ebstein Anomaly. CASE (Philadelphia, Pa.). 2020 Apr;4(2);57-58.
  19. N Inamura, R K Pooh. Diagnosis of fetal tachyarrhythmia at 12 weeks' gestation using spatiotemporal image correlation. Ultrasound in obstetrics & gynecology : the official journal of the International Society of Ultrasound in Obstetrics and Gynecology. 2020 Feb;55(2);282-283. doi: 10.1002/uog.20345.
  20. F Torigoe, H Ishida, Y Ishii, R Ishii, J Narita, Y Kawazu, F Kayatani, N Inamura. Fetal echocardiographic prediction score for perinatal mortality in tricuspid valve dysplasia and Ebstein's anomaly. Ultrasound in obstetrics & gynecology : the official journal of the International Society of Ultrasound in Obstetrics and Gynecology. 2020 Feb;55(2);226-232.
  21. 草野信義、稲村昇、西孝輔、上嶋和史、髙田のり丸谷怜、西野貴子肺動脈性肺高血圧を伴う心房中隔欠損の術後管理に抗肺高血圧治療薬併用が有効であった1成人例. 心臓2020. 52; 338-343
  22. 山下雄平, 丸谷 怜, 西 孝輔, 上嶋和史 髙田のり, 西野貴子, 杉本圭相, 稲村 昇 膜様部中隔瘤による右室流出路狭窄を呈した心室中隔欠損の一例. 日本小児循環器学会雑誌.2020.36:252-255.
  23. Noboru Inamura. Evaluation of fetal cardiac remote screening in the second trimester of pregnancy using the spatio-temporal image correlation method.Pediatric Cardiology 2020;41:979-984.
  24. Hideki Masumi. Isolated Hypoplasia of a Right Ventricle That Showed Right Ventricular Restrictive Cardiomyopathy.Journal of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery2019: 3;108‒112.
  25. Nobuyoshi Kusano. Case of a 38-year-old Patient with Coronary Arterial Calcification Caused by Kawasaki Disease Evaluated with Pathological Examination and Composition Analysis.Journal of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery2019;3:103-107.
  26. Yuichi Morimoto. A CaseofDextrotranspositionoftheGreatArteries Type I with Reversed Differential Cyanosis.Amerian J Perinatol 2019;9:e235-e237.
  27. Nori Takada. Evaluation of the fetal heart screening of the second pregnancy trimester by the STIC (Spatio-Temporal Image Correlation method) method. Acta Medica Kindai University 2018;2:37‒42.
  28. Nobuyoshi Kusano. Composition of Coronary Arterial Calcifications Following Kawasaki Disease as Determined by Single-Source Dual-Energy Computed Tomography. Journal of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 2018;2: 37‒42.
  29. Kazushi Ueshima. Clinical Features of Radiofrequency Catheter Ablation in Children with Atrioventricular Nodal Reentrant Tachycardia.Journal of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 2018;2:43-48
  30. Nishi K. Rare basis of patent ductus arteriosus: Persistence of the fifth aortic arch.Pediatr Int 2017;591091-1093.

○ 受賞歴

■稲村 昇
平成30年7月 第8回日本小児循環器学会 高尾賞
令和2年4月 2018年度Good teacher賞
令和2年7月 近畿大学医学会賞
令和2年11月 日本小児循環器学会 Case Report Award

■西 孝輔
令和3年7月21日 近畿大学医学会奨励賞


近畿大学医学部 小児科学教室

〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2

TEL 072-366-0221

内線 3535