心身医学 グループ
子どもたちの身体症状の背景にある心理的・社会的要因にも目を向けながら、身体・こころ・生活を総合的にみる診療を行っています。必要に応じて漢方医学の考え方も取り入れ、一人ひとりに合った治療を検討します。
診療の特色
近畿大学病院小児科の心身症グループでは、子どもたちの身体症状の背景にある心理的・社会的要因にも目を向けながら、総合的な診療を行っています。
頭痛、腹痛、吐き気、めまい、立ちくらみ、倦怠感、食欲低下、不登校、体重減少など、検査で明らかな異常がみつかりにくい症状であっても、子ども本人にとっては日常生活や学校生活に大きな影響を及ぼします。
当グループでは、身体疾患の評価を丁寧に行ったうえで、生活リズム、学校環境、家族関係、発達特性、思春期特有のこころの揺れなどを含めて、症状を多面的に捉えます。
また、必要に応じて漢方医学の考え方も取り入れ、冷え、胃腸の弱さ、疲れやすさ、緊張しやすさ、睡眠の乱れ、体質的な特徴などにも目を向けながら、一人ひとりに合った治療を検討します。西洋医学的な検査や治療だけでは十分に説明しきれない不調に対しても、身体全体のバランスを整える視点を大切にしています。
診療では、子ども本人の感じているつらさを尊重しながら、保護者、学校、地域の医療機関とも連携し、無理のない回復の道筋を一緒に考えていきます。必要に応じて、心理職、看護師、栄養士、他診療科とも協力し、身体面と心理社会面の両方から支援します。
起立性調節障害・めまい・倦怠感への対応
朝起きられない、立つと気分が悪くなる、頭痛や倦怠感が続くといった症状に対し、身体的評価を行ったうえで生活指導・薬物療法・学校生活の調整を行います。症状や体質に応じて、漢方薬を治療選択肢の一つとして用いることもあります。
くり返す腹痛・頭痛・吐き気
検査では大きな異常がないのにくり返す腹痛・頭痛・吐き気などに対し、必要な身体疾患の除外を行いながら、症状が起こる状況や生活背景を丁寧に確認します。漢方医学の視点から体質を評価し、体質に応じた治療も検討します。
思春期の不登校・摂食の問題
思春期にみられる不登校、食欲低下、体重減少などに対し、身体状態の安全確認と心理社会的支援を並行して行います。必要に応じて、心理職・栄養士・他診療科、学校や地域の支援機関とも連携します。
紹介をお考えの先生方へ
以下のような症状・経過がある場合は、ご相談ください。
- ✓ 頭痛、腹痛、吐き気、めまい、倦怠感が続いている
- ✓ 朝起きられない、学校に行きにくい状態が続いている
- ✓ 体重減少、食欲低下、摂食行動の変化がある
- ✓ 身体症状と心理的・社会的背景の関係が疑われる
- ✓ 冷え、胃腸虚弱、緊張、不眠など、体質的な不調を伴っている
- ✓ 西洋医学的評価とあわせて、漢方医学的な視点からの治療も検討したい
地域の先生方、学校、保護者の皆さまと連携しながら、子どもたちの生活と成長を支えていきます。